Und morgen wird die Sonne wieder scheinen

7/27/2010

Krips Schubert VSO


久しぶりにクリップスである。ヴィーン響を振ってのブレゲンツ音楽祭でのライブで、前プロのTillも収められている。調べたところ、残りのプロはハイドンの94番で、勿論これが中プロであろう。

彼の『ザ・グレイト』はロンドン響を振ったDeccaのスタジオ録音があったが、今手元には無い。Decca初期のごりごりの音で、クリップスのよさがほとんどなく、かつ指揮者の特徴もなかった。

これは、1972/8/8でのライブで、Orfeoから出ているもの。彼のライブは同じくOrfeoから『大地の歌』が出ている。

演奏の方は、実に良い。あっさりしていて、はったりもこけおどしもなく、兎に角エレガンス。前プロのTillではこういったアプローチもあるな、程度の演奏だったが(前プロでTillですか?)、メインの『ザ・グレイト』は良い感じに熱さもあり、かなりの佳演で、クリップスのよい面が十二分に出ている。白眉はやはり第二楽章で、歌のお兄さんことシューベルトのリリシズムがいやというほど分かる。この人はあるいみーよい意味でー中庸なセンスをもった人だが、かのMozart/ACOの演奏に代表されるように、佳麗な淑やかさが実に良い。

決して個人的にはベストではないが、’シューベルトをきく’という意味ではなかなかのもの。

私の好きな演奏は・・・
・メンゲルベルク/ACO
・シッパーズ/シンシナティ管ー笑っちゃうほどオペラティックな演奏。
・ラインスドルフ/ベルリン放送響ーMDでのライブ

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